~ alataな人、健身舎 佐藤氏 ~

 中国出身!?はじまりは、シベリア鉄道?!

◆事業のご紹介

2002年に「さとうマッサージ」を設立。医療保険対応の在宅出張専門マッサージ業をスタート。鳴子温泉のほぼ全ての旅館やホテルにも出張施術を行う。お客様から「通える治療院を。」との声が多く聞かれるようになり、2011年に「岩出山鍼灸治療室」を開所。2016年には川渡温泉の中古物件を購入し、鳴子温泉を盛り立てるべく、新しい事業の構想を練り始める。2017年、日帰り入浴のお客様のために、川渡に「健身舎治療院」を開所。

2018年、治療院・出張施術・無農薬農産物・健康関連物販事業・健康教室講師派遣の全て

の業務形態をまとめ「健身舎」とする。

そして、2019年。「誰もが創造性豊かに活き活きと自らの生活を成り立たせられる」ことを目標にしたプラットホーム『やおはおず』を設立。多種の雑貨制作も始めた。

今後は・・・芭蕉がお灸を据えながら歩いたこの「奥の細道」(川渡温泉)で、四国で学んだ『お接待』の精神を大切に『一灸』(一休)しながら、ホッとできる憩いの場『お灸カフェ』を作ることが、目下の夢。

 ◆QandA

 ―もともとのご出身って、関西でしたっけ?

   いえ、中国です。

 ―中国ですか?え!海外からの方だったの?

   中国地方の広島です(笑)。「日本語が上手ですね。」と言われるのが面白くて。

   小学校3年には大阪に移り、大学は四国の徳島でした。

 ―大学は鍼灸師に関連する学部だったのですか?

   工学部だったんです。生物工学で当時流行のバイオテクノロジーの勉強してました。

 ―どういった経緯で、今の仕事に興味を持つようになったんですか?

   大学を休学して、アルバイトを頑張りお金貯めてヨーロッパ横断したんですが。

   その時に乗ったシベリア鉄道で、モスクワから北京まで1週間同室だったのがモスク

   ワでマッサージを教えていた中国人マッサージ師さんでした。東洋医学を通して、

   このように密接に患者さんと接する事ができる仕事があるんだ!と、色々話していた

   ら東洋医学の世界に興味が湧いてきたんです。実は、元々は医療系志望で。大学4年

   には局所麻酔薬の研究をしていて、文献検索で麻酔針の存在を知りました。中国人マ

   ッサージ師との出会い、そして麻酔針から、東洋医学に興味を持つようになっていき

   ました。それと、病院の「3分診療」の問題について考えていまして。マッサージな

   ら患者さんの話をじっくり聞けるんじゃないかと。どこがどの様に痛いのか、どうい

   う状態にしたいのかをキチンと聞きたいと思っていました。

 ―ご実家は大阪、大学は四国、なぜ鳴子に辿り着いたのですか?

   日本で一番伝統があって授業料の安い鍼灸マッサージの学校が仙台だったんです。

   バイクツーリングと温泉が好きで、鳴子にも行きました。自然豊かで、色々な泉質の

   鳴子温泉に魅了されましたね。在学中に、中山平の温泉に住み込みバイトをしていて

   その時から「ここだったら鍼灸マッサージの資格も活かせるし、いいなぁ。」と考え

   たんです。

 ―鍼灸マッサージの学校卒業後は、直ぐに独立開業したんですか?

   独立開業は、学生の頃から頭にはありましたが。卒業後は、今は無き、中山平温泉の

   元蛇の湯付属の治療院に就職しました。ですが、就職後間もなく、交通事故で大怪我

   を負ってしまい。1年間、温泉療法とリハビリが続きました。療養中は、鳴子のホテ

   ルで場所をお借りして、座ってできる足つぼマッサージの仕事をしていました。もう

   治らないと医師から宣告された怪我は、幸い完治して、今度は寝たきりの人や歩行が

   困難な人にマッサージをしたいと思うようになり在宅リハビリマッサージの勉強をし

   ました。知識は習得できても、お客様になって頂く人のツテが無いから、ヘルパー2

   級も取りました。

 ―ツテが無いから”ヘルパー2級”取得?なぜですか?

   ヘルパーの資格を持っていると社会福祉協議会に登録できるので。それと、地域に溶

   け込むため、ですね。初めて会った人に、しかも余所者にマッサージしてもらうって

   抵抗感、無いですか?趣味の太極拳も役に立てて貰えました。地域の健康教室に講師

   として呼ばれるようになったんです。ヘルパーや社会貢献しながら、僕はマッサージ

   もできる人なんだということが、徐々に広まっていきました。

 ―「さとうマッサージ」を立ち上げてから、来客の様子はどうでした?

   全然無かったです。PR活動もしていなかったし。不安はありましたが、なんとかな

   るかなぁとも思ってて。暇だったので北海道旅行していたら、鳴子から電話がかかっ

   てきて。ずーずー弁のおばあちゃんが、(担当ケアマネージャーさんから話を聞いて)

   マッサージを頼みたいんだけどぉ~って。お客さん第1号です!

   その後、社会福祉協議会のつながりやクチコミでお客様は増えていきました。

 

 ―alataとは、どのように出会ったの?

   チラシで知った創業セミナーに参加したのがキッカケです。鳴子の地域活性につなが

   るような事業を考えていた頃で、当時のalataの創業支援員の方に何度も相談してい

   ました。

 ―alataを利用して良かった、と思ったのは、どんなところ?

   1人企業で家族もいないので、自分の事業を気にかけて相談にのってもらい、背中を

   後押ししてくれるところと、色んな情報を得られるところ。これからのalataには、

   会員さんの得意な分野が相互に分かって協力して事業展開していけるような仕組みに

   してもらえるといいかなぁ、と思います。

 

 ―これから起業をお考えの方々に向けて、お願いします。

   最初に”儲け”を考えることはしない。ボランティアとか、先ずはその土地・地域で

   生きていくことのイメージを持ち、人とのコミュニケーションを図ることを奨めま

   す。商売としては、その後からついて来るものだと思います。


佐藤様、ありがとうございました!

2019年10月16日掲載